君の才能ごと、独り占め
その静かな顔の奥にある独占欲が、隠しきれないくらい甘くにじむ。

「星音」

昼休みの終わり、私は図書室から借りた資料を抱えて廊下を歩いていた。
後ろから呼ばれて振り返ると、恒一くんがこちらに向かってくる。

「重い」

「大丈夫だよ」

「大丈夫でも持つ」

そう言って、彼は私の返事を待たずに半分以上の資料を持っていく。
さらりとした動作だった。

「ありがとう」

「ん」

「副会長って今、文化祭準備で忙しいんじゃないの」

来月に迫った文化祭に向けて、学校全体が少しずつ慌ただしくなってきている。
生徒会はとくに大変らしく、恒一くんも昼休みや放課後に呼ばれることが増えていた。

それなのに、こうして私のところには必ず来る。
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