君の才能ごと、独り占め
恒一くんと付き合い始めてから一週間。

たったそれだけなのに、世界の見え方は驚くほど変わった。

朝、校門の前に立つ彼を見つけるだけで胸が跳ねる。
教室で目が合うだけでうれしくなる。
休み時間に何気なく交わす一言が、その日一日を特別にしてしまう。

恋って、もっと派手に始まるものだと思っていた。

告白されて、付き合って、急に毎日が薔薇色になるような。

でも実際は少し違う。

恒一くんは相変わらずクールだし、言葉数も少ない。
みんなの前ではいつも通りで、特別ベタベタしてくるわけでもない。

なのに、ふたりきりになった瞬間だけ。
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