過去の傷も全部、君の熱で上書きして。
その言葉を聞いた瞬間、俺の胸を跳ね上がらせたのは、勝者としての優越感と、狂おしいほどの愛おしさだった。
逃がさない。
絶対に逃がさない。
会社ではすまし顔で''教育係''をやっている癖に、二人きりになると「結衣ちゃん」と呼ばれるだけで顔を真っ赤にするこの愛しい女性を、俺の腕の中から手放す気なんて毛頭ない。
職場では優秀な新人として彼女を支え、二人の空間では一人の男として彼女を甘く追い詰め、溺愛し尽くす。
彼女が俺の愛の重さに心地よく酔い痺れ、二度と俺なしではいられなくなるまで。
「覚悟してくださいね、結衣ちゃん。・・・あんたが『もう無理』って泣いても、手加減なんてしてあげませんから。」
眠りかけた彼女の髪にそっと唇を寄せながら、俺は闇の中で静かに、けれど誰よりも深く微笑んだ。