過去の傷も全部、君の熱で上書きして。

過去の男が残したくだらない傷も、臆病な防壁も、一人で抱え込んできた寂しさも、全部俺が上書きして消し去ってやる。

甘い言葉と、過剰なほどの肌の温もりと、何度も重ねるキスで、彼女の頭の中を俺の存在だけでいっぱいに満たしてやるんだ。

​顔を隠そうとする彼女の顎をすくい上げ、重ねた唇。


「ん・・・・・」

と切ない吐息を漏らしながら、おずおずと俺の首に回されてくる細い腕。​


『・・・過去の男のことなんて、思い出せないくらい・・・俺のことで頭いっぱいにしてください。』​

『っ・・・もう、廉くんのことしか・・・・考えられないよ・・・。』​

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