過去の傷も全部、君の熱で上書きして。
荒い息を吐き出しながら、結衣は涙で滲む瞳で廉を見上げた。
至近距離にある廉の瞳は、激しい情熱と、結衣を奪い尽くした満足感、そしてまだ足りないと訴える深い執着でドロドロに濁っている。
廉は濡れた結衣の薄桃色の唇を指先でなぞり、そこにぽつりと自分の唇を重ねて、今度はゆっくりと噛みつくように甘く吸い上げた。
「・・・・言ったでしょ。あんたのトラウマも不安も、全部俺が力尽くで上書きしてやるって。」
耳元で落とされた低く掠れた声。
首筋に落ちる熱い吐息と、背中を押し潰すような抱擁の強さに、結衣は完全に彼の愛の重さに降伏し、彼のシャツの胸元をギュッと掴み返すことしかできなかった。
「・・・・・もう、死んでも逃がしませんからね、結衣ちゃん。」