過去の傷も全部、君の熱で上書きして。

​社内で囁かれている噂なんて、当然俺の耳にも入っていた。


​「瀬戸くんって藤崎先輩のこと、絶対特別な目で見ているよね。」

「藤崎さんも割とまんざらでもない感じじゃない?」


​給湯室やデスクの向こうで交わされる先輩や同僚たちの噂話。

それを耳にするたび、俺の胸の奥でドロリとした暗い熱が渦巻いた。​


(・・・・・当たり前だろ。結衣ちゃんは俺のものなんだから。)​


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