過去の傷も全部、君の熱で上書きして。
俺がどれだけの覚悟であんたの隣に立っていると思っているんだ。
大学時代にひと目惚れしてから3年。
あんたを追いかけてこの会社に入り、ようやく手に入れた宝物なんだ。
噂になろうが、職を失おうが、俺の人生がどうなったって構わない。
────あんたになら、俺の人生全部壊されたっていい。
逃げようとする彼女の唇を強引に塞ぎ、身も心も俺の熱で塗りつぶした。
俺の腕の中で涙を流し、身体の力を抜いて俺にしがみついてきた結衣ちゃん。
首筋に回された細い腕の温もりを感じながら、俺は心の中で静かに、けれど絶対の誓いを立てていた。
(もう、二度とこんな不安な思いはさせない。あんたの逃げ道を、俺が全部塞いでやる)