過去の傷も全部、君の熱で上書きして。

残業時間中、コピー機の影や資料室の奥。

他人の目が届かない数秒の間を見計らっては、廉は結衣を壁際に追い詰め、首筋や唇に甘いキスを落としていく。​


「んっ、廉くん、会社・・・っ。」

「大丈夫です。誰も来ません。今日、全然触れてくれなかったから充電させてください。」

「もう・・・っ。」


​''後輩''の仮面の下に隠された、底なしの独占欲。

翻弄されながらも、結衣は廉の胸元に顔を埋め、彼から与えられる甘い熱を全身で受け止めていた。


< 138 / 146 >

この作品をシェア

pagetop