過去の傷も全部、君の熱で上書きして。
廉は顔を上げると、甘えるような、けれどどこか意地悪な瞳で結衣を見つめた。
そして、拒絶する隙を与える間もなく、結衣の顎を指先でクイッと持ち上げ、そのまま唇を重ねてきた。
「んっ・・・・・・・・・・・っ」
重なる熱い唇。
昼間の''後輩''の顔からは想像もつかないほど、濃厚で、深く、愛おしさに満ちたキス。
結衣が呼吸に困って彼のスーツの胸元をギュッと掴むと、廉はそれを許すように抱きしめる力を強め、何度も角度を変えてキスを深めていく。
「・・・・ん・・・・れ、んくん・・・・息が・・・っ」
「・・・・結衣さん。」
ようやく唇が離れた時、結衣は廉の胸に顔を埋めて荒い息を吐いていた。
結衣の紅潮した頬と、潤んだ瞳を見下ろす廉の瞳には、重く甘い独占欲が渦巻いている。