過去の傷も全部、君の熱で上書きして。

暗がりの給湯室。

外の足音も届かない密室で、廉は結衣を壁と自分の身体の間に閉じ込める。​


「れ、廉くん・・・・!? 鍵までかけて、誰か来たらどうするの・・・っ。」

「来ませんよ、もうフロアには俺と結衣さんしかいません。」


​クスクスと嬉しそうに笑うと、廉は結衣の首筋に顔を埋め、深々と息を吸い込んだ。

彼の温かい吐息が肌をくすぐり、結衣の背筋に甘い痺れが走る。​


「1日中、我慢してたんですよ? 仕事中の結衣さん、綺麗すぎて・・・・・生殺しでした。」

「も、もう・・・・昼間も会議室でも、変なことばかりして・・・・私、心臓が持たないよ・・・・。」

「ダメですか? 二人だけの秘密。」

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