過去の傷も全部、君の熱で上書きして。
自分のマンションの扉を閉めた瞬間、全身の筋肉が一気に緊張から解き放たれるのを感じた。
「・・・はぁ・・・・っ」
玄関の明かりに照らされた結衣ちゃんの横顔。
給湯室でのキスで少し赤くなった唇と、俺の部屋に足を踏み入れようとして緊張に肩を強張らせている姿。
そのすべてが愛おしくて、扉を閉めた勢いのまま抱きしめ倒したい衝動を殺すのに、俺は必死だった。
3年だ。
ずっと、ずっとこの瞬間を妄想していた。
俺のテリトリーの中に彼女を招き入れ、彼女の視界を俺一人で埋め尽くすこのシチュエーションを。
思えば、今日1日・・・・
いや、交際を始めてからのこの1週間、俺の理性は常に限界突破ギリギリだった。