英語の天才は日本語がちょっと不自由!?

天才ヒロインは、右斜め上を突っ走る!






「……おい、緋彩(ひいろ)。お前、またやったらしいな」


初夏の爽やかな風が吹き抜ける生徒会室


机にノートPCを広げ、眉間をこれでもかと揉みほぐしているのは、生徒会長で幼馴染の黒崎律(くろさきりつ)だ。


整った顔立ちに、きっちりと着こなした制服


いかにも「冷徹で完璧な優等生」といった佇まいの律だが、今のその表情には、隠しきれない疲労がにじみ出ていた


そんな律の正面


校則をギリギリ守っているような、ちょっと着崩した制服姿で、悪びれもせずにパイプ椅子に踏んぞり返っているのが


――私、佐々木 緋彩(ささき ひいろ)である。


「やったって何が? 私はいつだって、困っている迷える子羊を導いているだけだよ、律」


ふふん、と鼻で笑ってみせる


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