英語の天才は日本語がちょっと不自由!?
「いいから聞け。今日の昼休み、中庭で何があった?」


「何って……ただの国際交流? 学校の自動販売機の前で、留学生の男の子がコーラを買おうとしてボタンを連打してたから、ちょっと助けてあげただけ」


「……購買部の報告によると、お前、その留学生を弾丸のような英語で圧倒した挙げ句、なぜか自販機に『お百度参り』をさせていたそうだが?」


律の冷ややかなツッコミに、私は「あ」と手をポンと叩いた


「違うよ律! それは日本の伝統文化を教えただけ! 『自販機に百回お祈りすれば、きっと冷たいコーラが出るよ』って親切心で言ったの!」


「それを英語でなんて言ったんだ」


「“If you pray to this vending machine a hundred times, a sweet nectar will descend!”この自販機に百回祈れば、甘い蜜が舞い降りる!」


「ただの怪しい宗教の勧誘だろそれ!!」


バン!と律が机を叩いて立ち上がる


さすが幼馴染、私の突飛な行動に対するツッコミのキレが今日も凄まじい


< 2 / 34 >

この作品をシェア

pagetop