monochrome 〜君の切り取る世界に、恋をした〜
光と影の繊細なグラデーション、透き通るような青と鮮やかなオレンジが混ざり合うその一枚は、息をのむほど儚く、そして胸が痛くなるほど切なく美しかった。


​(綺麗…まるで、世界から切り取られた小さな光みたい…。)


​誰も気に留めないような校舎の片隅にある世界を、こんなにも愛おしく、温かい眼差しで切り取ることができる人がいる。

​自分の胸をギュッと掴まれたような強い衝撃と、波のような感動が彩羽の心を突き動かした。

彩羽は吸い寄せられるように、その掲示板の横にある''写真部''の重い木製ドアをそっと叩いた。


​「はい、どうぞー。」


​奥から聞こえた低い声に応えて扉を開けると、そこは薬品と古本の匂いが混ざり合った静かな部屋だった。

対応してくれたのは、写真顧問の工藤先生だった。

温かい眼差しをした先生に

「ラムネ瓶の写真に惹かれました。」

と素直な想いを伝えると、工藤先生は嬉しそうに目を細め、彩羽に入部届を手渡してくれた。

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