先生はキケンな許嫁。
〜♪♪ キーンコーン カーンコーン
「はい、席についてー」
ドアをガラガラッと開けて入ってきたのは
見知らぬ男の先生だった。
「担任の先生がしばらく休むことになったので、今日からこのクラスの担任になりました」
ーカツカツカツー…
黒木 李人(クロキリヒト)
「黒木李人、よろしく!」
いきなり入ってきた先生は
黒板にカツカツと自分の名前を書いて
自己紹介を始めた。
それと同時に、周りの女子たちの黄色い声が騒ぎ立てる。
清潔感のあるワックスでセットされた黒髪。
身長185センチの高身長。
キリッとした二重の目と、すっきりとしたシャープな顔立ち。
世の中で言う完璧な『イケメン』。
『え、先生彼女いますかー?♡』
「んー…内緒♪」
先生の言葉に女子たちの声はさらにヒートアップ。
第一印象、チャい。チャラそうじゃなくて、多分こいつはチャラい。そう思った。
それにかなり若く見える。
……こんなやつが担任とか大丈夫なの。
「みんなの名前と顔を覚えたいので、今から出席とります」
「…斉藤…佐藤…篠原」
「次は……白石美織さん」
「はい」
「……はい、えー田口ー…」
ん???
私だけなぜかフルネームで呼ばれた。
周りの生徒たちもそれに違和感を感じ
クラスの中はザワザワし始めていた。