先生はキケンな許嫁。
−−−ガチャッ
玄関にある先生の仕事用の靴が目についた。
「おかえり、美織ちゃん」
「………」
「どした?どっか行ってたの?」
「関係ないでしょ」
「なんか怒ってる?」
「別に」
先生と目を合わせることもなく、寝室のクローゼットから荷物を準備し始めた。
「ねぇ、美織ちゃん?」
「………」
私は先生の言葉に反応することなく、黙々と荷物を大きいハンドバッグに詰め込む。
「そうやって無視してるとおそっちゃ……」
「触らないで!!」
先生に触れられた肩を思いっきり振り払った。
そんな私の事を驚いた顔で見つめている先生。
「そんなに大きい声出して……どうしたの?」
「今から先輩の家に泊まりに行くから!じゃあね」