先生はキケンな許嫁。
各部屋のルームキーが渡され、私と奈々はもちろん同じ部屋。エレベーターに4階で上がり、部屋に入った。
「わーいやった♪ベットだぁ!」
「奈々どっちがいい?」
「んーじゃ、左!」
部屋にはベットが2つ置いてあって、窓側にはサイドテーブルが置いてあるごく普通の洋室。
「やばい夕飯の時間じゃん、行こ美織!」
「うん、そのままお風呂いくでしょ?」
「そだね、荷物持ってっとこ♪」
私たちは夕食を終えた後、大浴場に入り、ホテルの廊下を歩いていた。
「あ、美織〜化粧水忘れてきたかも〜先行ってて!」
「あ、うん、わかった」
奈々は忘れ物を取りに大浴場に戻った。
先に歩いている私はホテルのロビーに着いた。うちの生徒で混み合っているのか、エレベーターは中々降りてこない。
「階段で行こーっと」
4階まで階段を登っている途中、3階の男子部屋の廊下から聞き覚えのある声が聞こえた。
「てかさ」
ん、相川くんの声だ。
「白石ー…」
……ん?いま白石って言った?
何を話してるのか気になった私は、死角で見えないであろう階段の脇に隠れて耳を傾けた。