なってみせる、愛しのクリスタル♡~トップ男子たちに愛されるのがわたしの使命!?
「このことは内緒にしてほしい」

またぺこっと頭を下げた、さっきよりも真っ直ぐお辞儀をするみたいに。

「あの、栗丸くっ」

「うちアニメ禁止なんだ、だから隠してて!」

「……。」

「みんなにも言ってないし、好きとか誰にも言えないから…っ」

そうなんだ、うちはアニメでも漫画でも何でも自由だったからそんなこと考えたことなかった。

栗丸くんは好きなものを我慢して生きてるんだ、髪を金色にしちゃうぐらい好きなのに。


それはかなしいね。


「栗丸くん」

ちょこんっとしゃがみ込んで、下から栗丸くんの顔をのぞき込んだ。

「忍法指消しの術」

スッと右手で左手親指を引っこ抜いて、4本になった手をずいっ前に出した。うつむく栗丸くんにドヤァって顔でアピールして見せる。
パチパチってまばたきをした栗丸くんは少し困った顔をしたけど、そのあとすぐ笑ったの。

「それ月影の得意技じゃん!」

「わたしもできるの!」

「おれも出来るよ!それただ親指折り曲げて隠してるだけだし!」

「あ、バレたか?」

いつもの栗丸くんだった。

キャッキャ笑って、キラキラの金色の髪がまぶしくて。

栗丸くんが顔を上げたからわたしも立ち上がって目を合わせた。

「好きなものを好きって言っちゃダメなんてことないよ」

それは自分に嘘ついてるみたいでかなしい気持ちになる。

「むしろ言った方がいいと思う!」

だけど栗丸くんのお家のことはわたしにはわからないし、わたしが言えることなんてないけど…
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