青く、淡い、フィルターの向こう側 -あの頃、好きと言えなかった君と大学で再会した-
さっさと通り過ぎようとしたが、悟に腕を掴まれ建物の陰に引き込まれてしまう。
何をするのだと顔を見れば食指を一本口許に立て視線で合図する始末。
盗み聞きしろとでも言うのだろうか。
まったく付き合いきれない。
しかし悟の腕を振り解いたものの、自分の名前が出てきて今度は自分の意思で立ち止まってしまった。
「夏希って結局、あの子がいいってこと?由紀やったっけ」
「は?」
「あの噂って本当なん?」
「……くだらんなぁ」
「くだらんことないし。ね、本当に口説いとるの?あの背ぇ高い子」
「……なんでそんなこと聞くん。関係なくない?」
「あるよ。やって私、夏希が好きやし」
好き、という響きがはっきりと聞こえてドキリとした。
「めっちゃビジュよくなってメロいし、喋ったら面白い反応するし……付き合ってないなら私じゃいかん?」
すごいな。言えちゃうんだ。
しかしそんな女の子の勇気に対し、夏希の反応はなんとも当たりの強いものだった。
「そういうのダルいわ……」
何をするのだと顔を見れば食指を一本口許に立て視線で合図する始末。
盗み聞きしろとでも言うのだろうか。
まったく付き合いきれない。
しかし悟の腕を振り解いたものの、自分の名前が出てきて今度は自分の意思で立ち止まってしまった。
「夏希って結局、あの子がいいってこと?由紀やったっけ」
「は?」
「あの噂って本当なん?」
「……くだらんなぁ」
「くだらんことないし。ね、本当に口説いとるの?あの背ぇ高い子」
「……なんでそんなこと聞くん。関係なくない?」
「あるよ。やって私、夏希が好きやし」
好き、という響きがはっきりと聞こえてドキリとした。
「めっちゃビジュよくなってメロいし、喋ったら面白い反応するし……付き合ってないなら私じゃいかん?」
すごいな。言えちゃうんだ。
しかしそんな女の子の勇気に対し、夏希の反応はなんとも当たりの強いものだった。
「そういうのダルいわ……」