Office Battle!不満だらけの女たち
「待ってよ!それじゃ私の立場ないじゃない」

慌てて引き止める。

「でも、提出まだなの坂下さんだけですし、私、そのためだけに自己判断で残業できる立場ではありませんから」

ム・カ・ツ・クーーー!!
この子、絶対腹黒いわ。

「事業部長も、朝イチとはおっしゃっておられませんし、明日コピーで間に合いますから、できあがったたらチャットいただけますか?
保存場所はこのあとすぐご連絡しますので」

「わかったわよ」

何様?派遣の分際で、私に指示しようっての?
頭にきて、もう会話もイヤになった。

「では、よろしくお願いいたします」

その言葉は無視して、受話器をとった。
私、あなたみたいに暇じゃないのよ!
結局、坂下さんは定時になるとノートパソコンをパタリと閉じて帰ってしまった。

あー、やだやだ。これだから派遣は嫌だ。
資料はまだ手もつけられていない。
次から次へと電話がかかってくるし、メールの返信もしなければならないし、気がつけばこんな時間。

他のメンバーは皆提出済み、というのは本当だろうか。
この部署の人たちは、妙に坂下さんに気を使っているようなところがあって、一層ストレスが溜まるわ。
なんで、あんな子に。
確かにパソコンはちょっと使えるみたいだし、来客や電話の対応も上手だとは思うけど、それだけでしょ。
いくらでも代わりがいるポジションなのに、なぜか評価が高いのよね。
事業部長のお気に入りって話も聞くし。

「はぁ、疲れる」

でも、やるしかない…。
気乗りしない自分を叱咤して、エクセルを開き、資料作りを始めた。
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