Office Battle!不満だらけの女たち
「いつかは未定、それを待てと言うんだから、男って本当に自由な生き物よねぇ」

「あは、面白いです。伊藤さん。って、笑ってる場合じゃないんですけどね。
もう、見切りつけた方がいいのかな、なんて最近考えるんですよね。
私も二択、させてみようかな。それで振られたら、落ち込むけど吹っ切れるかもしれないし」

自分の口からスラスラと言葉が出るのに比例して、少しずつモヤモヤが軽くなっているような気がした。

「少し他に目を向けて見る気はある?年下で良ければ、宛てがあるわよ」

「え!?」

伊藤さんの急な提案に驚いて声が出た。

「付き合うとか付き合わないとか、そういう真剣な紹介って感じじゃないから、もし、イヤじゃなければ気軽に一緒にお酒でもどう?」

あまりに唐突過ぎる話に、頭真っ白。
まさか、伊藤さんからこんな話を持ちかけられようとは。

「年下ですか…。34歳の派遣社員なんか紹介されても嬉しくないんじゃないかなぁ」

卑屈な発言が出てしまった。
でも、それが現実だよなぁ。

「年下と言っても33歳だから、1つしか違わないわよ。
宮本さんは柔らかい雰囲気あるから、モテるんじゃない?
むしろ、宮本さんから見て、全然ない人かもしれないわ。デザイン会社の人で、ちょっとオタク入ってるから。
だから、紹介と言うか、飲み会ね。少し他の男性に目を向けたら、彼の良さを再確認できるかもしれないわよ」

「う~ん…」

オタクかぁ…。
この会社にいながらにして、オタクと表現してしまうような人って一体…。
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