Office Battle!不満だらけの女たち
そして「愛にお友達を紹介する会」は、ついに実現された。
田川さんは大学時代からの友人の山内さんを紹介してくれたのだ。
山内さんは外資系企業にお勤めで、海外出張も多く超多忙。
彼女と会う時間も作れず、最近振られたばかりなんだとか。
食事会は盛り上がり、ずっと楽しかった。
終わっちゃうのがすごく寂しいなぁ。

「今日は本当にありがとうございました」

最高の笑顔を田川さんに捧げる。

「もう1件、どうですか?」

山内さんがそう言った。
となみに、山内さんの方が見た目も派手で、広告代理店という看板が似合っている。
要は、ちょっと軽いってことなんだけどね。

私は愛をチラッと見た。
目だけで頷く愛。

「ぜひ、連れてってください」

愛が余所行きの声でそう言った。
ププっ!ぶりっ子してるよ。

「坂下さんは?」

「ごめんなさい。私明日早いので、今日はこれで失礼します」

「じゃあ、送りますよ」

「えっ…」

田川さんの申し出に驚いた。

「家はどこかな?」

「家!ですか?」

「じゃあ、田川、またな。
坂下さん、今日はありがとう」

「まったね~」

動揺する私を他所に、愛と山内さんは二人で行ってしまった。

「まだ11時前ですし、一人で大丈夫ですよ」

「いや、たまにはこれ使おうかと思ってね」

そう言って田川さんは小さな紙を取り出した。

「なんですか?それ」

「タクチケ」

「宅地家?」

「ぶっ!」

なぜか噴き出す田川さん。
私、今変なこと言ったかな?
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