Office Battle!不満だらけの女たち
大学時代の彼は同級生だったし、いつもワリカン。
たまに奢ってくれたとしても、居酒屋チェーン程度。
社会人1年目で、友達の紹介で初めてサラリーマンと付き合ったけど、このご時勢お給料も安いのか、大学時代の彼と、財力はそう変わらない感じだった。
「忙しい」が口癖の人で、鬱陶しくなって、すぐに別れちゃったし。

だから、こんなふうに素敵なレストランに連れてきて貰ったこともないし、高額なのにご馳走してもらったこともないし、もちろんタクシー代まで出してもらったこともなかった。

田川さん…。
ちょっといいな、高望みかな、なんてミーハーな気持ちだったけど、本気になっちゃうよ。
私に、希望はありますか?

田川さんで頭がいっぱいで、気づくと家に着いていた。
どうしていいかわからず、タクシーの運転手さんを思わず見つめてしまったら、

「もう、料金は頂いてますから大丈夫ですよ」

と言われてしまった。
メーターを見たら八千円台。
ええー!本当にいいの!?
なんか、軽く罪悪感。

とりあえず、家に入って速攻で田川さんにLINEした。

『今家に着きました。
今日は本当にありがとうございました。
それから、ご馳走様でした。とっても楽しかったです』

すると、すぐに返信がきた。

『こちらこそ、ありがとう。楽しかったよ。
お友達が山内のこと気に入ってくれたらいいけどな』

あ!そっか!
今日は愛に紹介してもらうってことになってたんだっけ。
いけないいけない…。
忘れてたよ。
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