Office Battle!不満だらけの女たち
金曜日、夜7時の銀座。
不景気って言うけど、たくさんの人で賑わっていた。
待ち合わせ場所に現れた愛は、ピンクのアンサンブルニットに、真っ白なスカート。

「ちょっと、どうしたのよ。今日、妙に気合入ってない?」

「実は、山内さんと約束してるんだ」

「うっそ!やる~!」

「だから、10時前には解散ね」

「随分遅い時間なんだね」

「山内さん、残業なんだって」

「まさか、そのまま朝までコースだったりして」

「いや~ん、そんな安売りしないわよ」

愛、頑張ってるな。
私も頑張るぞ。

「じゃあ、今日は飲んじゃダメだよね?」

「そりゃ、いくら22時でも、約束の時間に既にお酒の臭いプンプンさせてたら、ひくでしょ」

「じゃあ、カプリはどう?」

「賛成!」

私たちは、リーズナブルでそこそこ美味しいカフェに入った。

「で、それから結局アクションを起こしていなと?」

あれから、タクシーで送ってもらったことや、LINEのやりトりの話を一通り聞いた愛のコメントだった。

「だって…、一応仕事関係だし、下手なことできないじゃない」

「何言ってんのよ。せっかく派遣社員っていう身軽な身分なんだから、玉砕覚悟で誘わないと!
気まずくなったら、派遣先変えればいいじゃない。遊悠堂はストレスフルな職場だって言ってたし」

一刀両断されてしまった…。

「遊悠堂はどうでもいいけど、田川さんには玉砕したくない」

「あれ?結構マジ?」

「うん。本気」

「そうなんだ」

愛は目を丸くした。
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