Office Battle!不満だらけの女たち
「心愛が田川さんを好きっぽいってことは、私が勝手にそう思ってるって設定にするのよ」

「なんか良くわかんない。やっぱりいいよ。言わないで」

懇願した。

「いいからとりあえず聞きなさいって。
大学時代からの友人の私が見る限り、あの食事の席での心愛の態度は、田川さんに本気っぽいって、私が勝手に思ってて、これまた勝手におせっかいして、山内さんに相談するってことよ」

「だから、なんなの?私の気持ちがバレちゃうのは変わらないじゃん」

「バレないわよ。私が親友のことを勝手に心配しているだけって設定なんだから。
『心愛は何も言わないんですけどね、きっと田川さんに気があると思うんです』って言うから。
それで、山内さんや田川さんの反応を見ればいいじゃない。
脈ありっぽければ、攻めればいいし、全然見込みなさそうだったら、私の予測は丸ハズレってことで、知らん振りしてればいいんだし」

う~ん。
確かに、リスク少なく田川さんの気持ちを探れるかもしれないけど…。

「そんなにうまくいくぅ~?」

「任せておきなさいって」

「あんまり変なこと言わないでしょ」

「あったりまえよ。心愛の印象をより良くする発言しかしないから大丈夫」

なんか不安だなぁ…。

「あ!そろそろ時間だ。じゃ、ごめん、これから化粧直しとかしたいし、今日はここまでね」

そう言って、愛は席を立ち上がった。
< 70 / 80 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop