Office Battle!不満だらけの女たち
「その坂下って女の子、いつもスカートだったりしない?
全体的に淡くてフワフワした明るい色合いの服、多くない?
髪はロングで、行き過ぎない茶髪で、ゆるくウェーブがかかってたりとかして。
爪は良く見ると、綺麗に手入れされていて、ナチュラルな色のマニキュアが塗ってあったりとかするでしょう?」

「すごい。そのまんま」

思わず沙希を凝視してしまった。

「まさか、知り合い?」

それを聞いて笑い出す沙希。

「んなわきゃないでしょ。でも、七海の話聞いてたら、簡単に想像ができたわ。
坂下って子、しっかり自分を客観視して、男に高く売るためのテクニックを駆使してるだろうなって。
だとしたら、さっき言ったような見た目から外れないはずってだけ。簡単な推理よ」

沙希って、凄い。尊敬。

「師匠と呼ばせてください」

素直に絶賛した。
満更でもなさそうな沙希。

「相手は割と手強いわよ。男は若い女の子が大好きだし。
24歳は派遣とはいえ、29歳の男から見たらドンピシャな年齢よ。
そして、坂下って子は絶対に自分の年齢が大いに有利だと自覚しているはず」

げっそり。
多分沙希の分析は正しい。
ますます坂下が嫌いになった。
どこまで図々しい神経してるんだか。

「とは言え、29歳も、まだギリギリセーフのゾーンよ」

「ギリギリなの?」

なんか悲しくなってきた。

「ええ。キッパリと。ギリギリ。
馬鹿な女はそこに気付かないのよね。男にとって、女の若さがどれだけ重要か。
いや、気付かないんじゃなくて、認めないだけか」

「馬鹿ですいませんね!」

流石にムッときた。
< 89 / 94 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop