【改稿版】心の声が騒がしい女の子とシンプルにイケメンすぎる男の子
「じゃあ、今は間宮くんでいいや」

今は?

え? これからがあるの?

私はいつか「柊」って呼んでいるの?

ちょっと待って、考えるのやめよう。

今考えたら、妄想で一日が終わるもん。

そして、実際は多分一日でも終わらないもん。

「あ、ここ私の家。送ってくれてありがとう」

いつもより家に着くのが早く感じた。

「いいえ。またね、鈴ちゃん」

間宮くんは爽やかな笑顔でそう言って、帰っていった。

「ただいま」

「おかえり、って顔赤いけど大丈夫!?」

お母さんが心配そうに近寄ってくる。

「心配しないで、これは風邪よりやばい」

「風邪よりやばいならダメじゃない!」

お母さんがいつものようにツッコミを入れてくれる。

ありがとう、お母さん。

「私は今から妄想の世界に飛び立つね」

「鈴。多分だけど、お母さん育て方間違えた」

お母さん。

それは心の中に留めておいて。

妄想の世界に飛び立つ娘だっていいじゃない。
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