【改稿版】心の声が騒がしい女の子とシンプルにイケメンすぎる男の子
あっという間に時間は経って、教室にかかっている時計は最終下校時刻を指していた。

「そろそろ帰ろっか」

間宮くんにそう言われ、私は集中して強張った身体を伸ばした。

「今日も送るよ」

「え」

「俺が送りたいの」

もう格好良すぎて危ない域だよ!?

私が間宮くんのこと送った方がいいくらいだよ!

「あ、雨降ってる」

お母さんが教えてくれた通りだ。

私は傘を持ってきて良かったと思いながら、傘立てに向かう。

「ない」

え!盗まないでよ!

あの傘、買ったばっかりなんだけど!

「鈴ちゃん?」

「あ、傘盗まれちゃったみたい。私、小雨になるのを待つから先帰っていいよ」

「俺、傘持ってるから一緒に入ろうよ。どうせ送るんだし」

いや、傘盗んでくれた人ありがとう!

じゃなくてー!

イケメンとの相合傘に浮かれて傘泥棒を受け入れないで!?

って、そうでもなくてー!

いける?

私、汗臭くない?

間宮くんと同じ傘に入る距離耐えられる?

気持ち的にも大丈夫?

私が悶々(もんもん)と考えていると間宮くんに腕を引っ張られた。
< 25 / 38 >

この作品をシェア

pagetop