イケメン男子は、天然美少女を一途に溺愛中。

第十三章

駅前まで来たときだった。

信号の向こうに、見覚えのある姿があった。

湊だった。

コンビニの袋を片手に持って、こちらを見ている。
たまたま通りかかっただけかもしれない。
でも、その視線は一瞬で紬を息苦しくさせた。

悠生も気づいたらしく、紬の隣で立ち止まる。

「知り合い?」

紬は答えられなかった。

信号が青に変わる。
人が動き出す。
それでも湊は、少しも目をそらさなかった。

やがて紬たちが近づくと、湊は静かな声で言った。

「……一緒に帰ってたんだ」

たったそれだけの言葉なのに、空気が張りつめる。
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