霧を払ってくれたあなたは、きっと分かっている。
「…か…か」
なんだか声が聞こえてくる。
お母さんかなと思い目を開けると不思議な空間の中にいた。
周りを見渡すと霧で包まれていて何も見えなくてこれは夢?と思った。
えらい夢にしては、こんなにハッキリ意識があるのかと不思議に感じた。
と言うか最初のあの声は、何なんだろう。
確か男性の声だった。
でも何か聞き覚えがあるようで忘れてはいけないようなそんな気がする…
「…よ」
また声がした。
だが、今度は後ろから聞こえその声はとてもか弱そうに泣いていた。
まさか幽霊でもいるのかと足が震えそうになったか幽霊なんているはずないと思い勇気を振り絞って振り返るとモンペの衣装を着た女の子両手で顔を抑えながら立っていた。