霧を払ってくれたあなたは、きっと分かっている。
「どうして泣いていたの?」

「…それはその」

私には、話しにくいのだろうか。

まぁ確かにいまさっき初めて会った私には話しにくいこともあるだろう。

それは私にもわかるし理解できる。

まずは、私に対してちょっとした緊張を解いて欲しいので1回話題を変えてみよう。

「無理に話さなくてもいいよ。話しにくい事もあるもんね」

「…はいありがとうございます。あなたの名前は?」

「私は、霧美。霧に美しいって書いて霧美って読むんだ」

「霧美さん…いい名前ですね。…あのもし宜しければ名前で呼ばせてもらってもいいですか?」

「もちろん!」

と言い霞さんはニッコリと笑ってれた。

多少は、さっきの態度よりぎこちなさは、無くなったと思う。

私は、初めての相手には緊張してしまい上手く話せない事がほとんどなのだが彼女にはそれが全くない。

と言うか彼女に対して何故が懐かしさを感じる。

初めて会ったのに初めてじゃない不思議な感覚だ。

「あの…さっきの話聞いて貰えますか?」

不安そうでか弱そうな声で私に問いかけてくる。

どうやら私を完全とは言わないが信用してくれるらしい。

彼女がせっかく警戒を解いてくれたのだからそれに対して、否定するわけない。

< 42 / 73 >

この作品をシェア

pagetop