一夜限りの恋だったはずなのに、最強総長は息子ごと私を離してくれない



* * *




「――っ……!」




白い天井が、ぼんやりと滲んでいる。





額に浮かんだ汗を、助産師さんが優しく拭ってくれた。




「杏奈さん、もう少しですよ」




「……はい……っ」




声を出すことすら苦しい。





それでも、私は必死に息を整えた。





「ゆっくり息を吐きましょう。大丈夫ですよ」




「……この子……大丈夫ですか……?」





「大丈夫です。赤ちゃんも頑張っていますよ」





その言葉に、胸がいっぱいになる。







怖かった。





これから私は、この子を一人で育てていく。
< 2 / 2 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

壁越しに聞こえた不倫現場、サレ夫婦で全てを終わらせます
榊詠琉/著

総文字数/6,968

恋愛(オフィスラブ)22ページ

スターツ出版小説投稿サイト合同企画「1話からの長編大賞」ベリーズカフェ会場エントリー中
表紙を見る 表紙を閉じる
裏切られたのは、私だけじゃなかった。 隣に越してきた夫婦。 穏やかで幸せそうに見えた日常は、ある日、静かに崩れ始める。 偶然手にした“証拠”—— それは、私の夫と隣の奥さんが重ねていた、決定的な裏切りの記録だった。 「……これが現実です」 同じように裏切られていた男、雨宮潤。 傷を抱えた二人は出会い、選択する。 許すのか、それとも——「やり直しませんか?」 「……乗ります、その話」 裏切りの先にあるのは、絶望か、それとも新しい未来か。 これは、 裏切られた女と男が、 自分の人生を取り戻すために動き出す物語。 静かに、そして確実に。 復讐と再生が交差する、大人のラブストーリー。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop