京都弁男子に溺愛されています〜憧れの小説作家は気になる彼でした〜
八月下旬になっても毎日が嘘のように暑い。そんな中、寧々は伊織の車で海へ遊びにやってきた。
朝から迎えに来てくれた伊織に感謝して、寧々は軽く食べられるおにぎりを用意した。
パーキングエリアで休憩し、おにぎりを二人仲良く食べる。朝食はそれだけなのに、伊織はとても喜んでくれたので寧々も嬉しくなった。
「これ、中身鮭や。焼いた魚をわざわざ入れてくれたん? おおきに、手間かかったやろ」
「焼き鮭っておいしいからね、伊織さんに食べてもらいたくて作ったの。あとははちみつ梅干しとおかかがあるよ」
「朝から贅沢やわあ」
作り手のこういうちょっとした手間を誉めてくれる伊織が好きだ。元恋人の拓也はして当たり前みたいな感じだったので、今思い返せばただただ腹が立って仕方ない。
愚痴になってしまうので、伊織には言わない。寧々は過去のことは綺麗さっぱり忘れて、伊織との思い出を上書きするよう心に決めた。
日焼け止めは満遍なく塗ってあるし、服の下は既に水着を着ている。海に着いたらすぐ脱ぐことができるよう、準備万端だ。
駐車場に車を停めて、後部座席から荷物を取り出す。寧々の分まで荷物を持ってくれる伊織は、本当に頼もしくて素敵な人である。
既に混雑しており、人が多く場所取りもしなければならない。伊織が見繕ってくれた場所にビニールシートを敷いて、風で飛ばされてしまわないように二人のサンダルを四隅に置く。
パラソルも刺し、日焼けもばっちりだ。
伊織はパーカーとハーフパンツを脱いで水着の姿になった。夏祭りの時と同じように、紺色の水着を着ているところを見ると、伊織は落ち着いた色合いが好きなのかもしれない。
寧々もパーカーとハーフパンツを脱いで、水着の姿になる。太陽の日差しが容赦なく照りつけてくるのが気になったので、再び日焼け止めを塗ることにした。
「背中塗ったろか?」
澄まし顔でそう言う伊織から下心が見えたので、寧々は「スケベな人には任せません」とピシャリと断った。
「ちぇ、いけず」
「いけずじゃないです」
少し拗ねたような顔になる伊織がなんだか可愛く見えてきた。
日焼け止めを全身に塗りたくり、紫外線対策もこれで大丈夫だ。
ハイネックタイプの水着は紺色で、胸元はレースになっている。谷間は隠れており、胸元を強調することがないので視線を気にしなくていいのが安心だ。
「寧々の水着かわええね。俺とお揃いの色やんな」
「あ、本当だ」
図らずしもペアルックになった寧々は、気恥ずかしさでそれ以上言葉を紡げなかった。
なんとなく伊織はそれを察したのだろう、さりげなく手を繋いで浮き輪レンタルまで連れて行ってくれた。
朝から迎えに来てくれた伊織に感謝して、寧々は軽く食べられるおにぎりを用意した。
パーキングエリアで休憩し、おにぎりを二人仲良く食べる。朝食はそれだけなのに、伊織はとても喜んでくれたので寧々も嬉しくなった。
「これ、中身鮭や。焼いた魚をわざわざ入れてくれたん? おおきに、手間かかったやろ」
「焼き鮭っておいしいからね、伊織さんに食べてもらいたくて作ったの。あとははちみつ梅干しとおかかがあるよ」
「朝から贅沢やわあ」
作り手のこういうちょっとした手間を誉めてくれる伊織が好きだ。元恋人の拓也はして当たり前みたいな感じだったので、今思い返せばただただ腹が立って仕方ない。
愚痴になってしまうので、伊織には言わない。寧々は過去のことは綺麗さっぱり忘れて、伊織との思い出を上書きするよう心に決めた。
日焼け止めは満遍なく塗ってあるし、服の下は既に水着を着ている。海に着いたらすぐ脱ぐことができるよう、準備万端だ。
駐車場に車を停めて、後部座席から荷物を取り出す。寧々の分まで荷物を持ってくれる伊織は、本当に頼もしくて素敵な人である。
既に混雑しており、人が多く場所取りもしなければならない。伊織が見繕ってくれた場所にビニールシートを敷いて、風で飛ばされてしまわないように二人のサンダルを四隅に置く。
パラソルも刺し、日焼けもばっちりだ。
伊織はパーカーとハーフパンツを脱いで水着の姿になった。夏祭りの時と同じように、紺色の水着を着ているところを見ると、伊織は落ち着いた色合いが好きなのかもしれない。
寧々もパーカーとハーフパンツを脱いで、水着の姿になる。太陽の日差しが容赦なく照りつけてくるのが気になったので、再び日焼け止めを塗ることにした。
「背中塗ったろか?」
澄まし顔でそう言う伊織から下心が見えたので、寧々は「スケベな人には任せません」とピシャリと断った。
「ちぇ、いけず」
「いけずじゃないです」
少し拗ねたような顔になる伊織がなんだか可愛く見えてきた。
日焼け止めを全身に塗りたくり、紫外線対策もこれで大丈夫だ。
ハイネックタイプの水着は紺色で、胸元はレースになっている。谷間は隠れており、胸元を強調することがないので視線を気にしなくていいのが安心だ。
「寧々の水着かわええね。俺とお揃いの色やんな」
「あ、本当だ」
図らずしもペアルックになった寧々は、気恥ずかしさでそれ以上言葉を紡げなかった。
なんとなく伊織はそれを察したのだろう、さりげなく手を繋いで浮き輪レンタルまで連れて行ってくれた。