京都弁男子に溺愛されています〜憧れの小説作家は気になる彼でした〜
気づけばお昼時になっており、お腹が空いたので海の家でお昼ご飯を食べることにした。しょうゆラーメンとかき氷を二つずつ頼み、お茶を飲みながら注文したものが届くのを待つ。
「私達デートはしてたけど、今日が付き会ってから初めてのデートだよね」
「そうやな。付き合う前いうてもそんな変わらんと俺は思うんやけど、寧々はどうや?」
「けっこう変わったよ? 伊織さん、手を繋いでくれるようになったし、そもそも距離の近さが全然おかしかったからね」
距離は元々近かったが、それでも今とは断然違う。近いながらも配慮というものが感じられたので、やはり伊織は距離の掴み方がうまいと思う。
「でも、嫌ではなかったんやろ? 寧々ははっきり言うからなあ」
伊織の言う通り、確かに嫌ではなかった。拓也のことを忘れようとしていたこともあるが、伊織が人との距離の測り方が上手な人だからこそ、嫌とは思わなかったのかもしれない。
ちょうどラーメンが届いたので、二人は息を吹きかけて熱い麺をすする。こういうお店のラーメンはどこも似たような味なのに、どうしてこんなにおいしいと感じるのだろう。
「熱いけどおいしいね」
「馬鹿みたいに暑いからこそ、熱いもんがうまいんやろな」
「そうかも」
汗をかきながらラーメンを食べる。お茶を飲んで涼を取るのが最高に気分がいい。
ラーメンを食べ終わったので、かき氷を持ってきてもらった。寧々はいちご、伊織はメロンだ。
ストローの匙で掬って食べると、キンとした冷たさが口の中を襲う。冷たくておいしい。
何口か食べ進めて、伊織が「一口いる?」と言ってくれたので、お言葉に甘えた。
「あーん」
「あ、あーん……」
口を開けてメロン味のかき氷をいただく。シロップは全部同じ味と聞いたことがあるが、それでもメロンの風味を感じておいしいと思う。
「ふふ、寧々舌が真っ赤やね」
「ほんと?」
「うん、ほんま」
「そういう伊織さんも緑だよ」
「ほんま?」
「うん」
お互いに舌の色をちらりと見合い、二人はくすくす笑った。楽しいと心から思えるこの時間を大切にしたい。
寧々と伊織はスマホに向かいあかんべーの仕草をして、色が染まった舌の写真を撮った。
撮った写真を見返すと、そこに写っているのは子どものようにはしゃぐ大人二人。それがまたまたおかしくて、寧々と伊織は顔を寄せ合いながら笑った。
「私達デートはしてたけど、今日が付き会ってから初めてのデートだよね」
「そうやな。付き合う前いうてもそんな変わらんと俺は思うんやけど、寧々はどうや?」
「けっこう変わったよ? 伊織さん、手を繋いでくれるようになったし、そもそも距離の近さが全然おかしかったからね」
距離は元々近かったが、それでも今とは断然違う。近いながらも配慮というものが感じられたので、やはり伊織は距離の掴み方がうまいと思う。
「でも、嫌ではなかったんやろ? 寧々ははっきり言うからなあ」
伊織の言う通り、確かに嫌ではなかった。拓也のことを忘れようとしていたこともあるが、伊織が人との距離の測り方が上手な人だからこそ、嫌とは思わなかったのかもしれない。
ちょうどラーメンが届いたので、二人は息を吹きかけて熱い麺をすする。こういうお店のラーメンはどこも似たような味なのに、どうしてこんなにおいしいと感じるのだろう。
「熱いけどおいしいね」
「馬鹿みたいに暑いからこそ、熱いもんがうまいんやろな」
「そうかも」
汗をかきながらラーメンを食べる。お茶を飲んで涼を取るのが最高に気分がいい。
ラーメンを食べ終わったので、かき氷を持ってきてもらった。寧々はいちご、伊織はメロンだ。
ストローの匙で掬って食べると、キンとした冷たさが口の中を襲う。冷たくておいしい。
何口か食べ進めて、伊織が「一口いる?」と言ってくれたので、お言葉に甘えた。
「あーん」
「あ、あーん……」
口を開けてメロン味のかき氷をいただく。シロップは全部同じ味と聞いたことがあるが、それでもメロンの風味を感じておいしいと思う。
「ふふ、寧々舌が真っ赤やね」
「ほんと?」
「うん、ほんま」
「そういう伊織さんも緑だよ」
「ほんま?」
「うん」
お互いに舌の色をちらりと見合い、二人はくすくす笑った。楽しいと心から思えるこの時間を大切にしたい。
寧々と伊織はスマホに向かいあかんべーの仕草をして、色が染まった舌の写真を撮った。
撮った写真を見返すと、そこに写っているのは子どものようにはしゃぐ大人二人。それがまたまたおかしくて、寧々と伊織は顔を寄せ合いながら笑った。