京都弁男子に溺愛されています〜憧れの小説作家は気になる彼でした〜
「うう、ん……」

 目の前で伊織がみじろぎするので、寧々はさっと距離を取り寝室へと隠れた。
 さっさとお水を飲んでおけばよかったと後悔するが、もう遅い。

「もう朝か……。寧々ちゃんの様子でも見よかな」

 まずい、このままでは伊織が来る!
 寧々はどこか隠れるところはないが視線を彷徨わせるが、悲しいかなそのような場所は見当たらなかった。

「起きとったんやな、おはよう。……って、寧々ちゃん、なにしてん?」
「ははは……」

 うずくまって少しでも身体を小さくしたが、やはりだめだった。言いようのない恥ずかしさが寧々を襲う。

「ほら、お水」
「あ、ありがとう……」

 伊織からペットボトルを受け取ると、新品のものを用意してくれたようで、キャップを開けて水を飲んだ。
 うん、おいしい。
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