京都弁男子に溺愛されています〜憧れの小説作家は気になる彼でした〜
「ただいま」
「おかえり。今日は早いんやね」
「うん、残業なしで上がれた」

 手洗いうがいをしてリビングに行くと、テーブルにはパン、クリームシチュー、温野菜、コーンスープが盛り付けられたお皿が並んでいた。

「今夜はクリームシチューやで。はよ食べよ」
「おいしそう! ありがとうね」

 それぞれ椅子に座り「いただきます」と手を合わせる。
 クリームシチューを食べると、隠し味に何か使っているのかすごい濃厚でクリーミーだ。スプーンが進む。
 パンにクリームシチューを浸して食べるのもアリだろう。
 健康面に気をつかってくれているのか、温野菜はしっとりしていておいしい。伊織お手製のドレッシングをかけると味変を楽しめていい。
 コーンスープは市販のものらしいが、素朴な味わいでおいしい。

「実はな、クリームシチューはルーを使ってないんよ。俺のオリジナルレシピやねん」
「そうなんだ! すごくおいしい。今度レシピ教えて?」
「もちろんええで」

 楽しく談笑しながら夜ご飯を食べる。いつもは一人で食べるから、伊織との食事は楽しくて癖になりそうだ。

 伊織と話し合った結果、平日の料理番は伊織、土日祝日は寧々になった。寧々の仕事が平日であることから、時間に融通が効く伊織が空いている時間を見つけて作ってくれることになったのだ。
 洗濯は交互にやる。伊織宅の洗濯機は乾燥機付きなので、時間や天候を気にすることなく洗濯できるのはいい。
 ほかにも当番を決めて紙に書きそれをもとに家事をすることが決まった。新しく始まった同棲生活は、楽しいことだけを考えて行動することにした。
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