京都弁男子に溺愛されています〜憧れの小説作家は気になる彼でした〜
 要するに、あの後寧々はひどく酔い潰れてしまい動けなくなってしまったそうだ。知り合ったばかりの女性を放っておけなかった親切な伊織によって、わざわざ彼の家に連れて行ってくれたらしい。
 つまり、飲んだくれて介抱させたということだ。
 それを聞いた寧々は深く頭を下げて謝罪した。

「本当にごめんなさい!」
「ええから、頭上げてや。寧々ちゃんの事情を考えると、ヤケ酒したくなるのも分かるで。だから、あんま自分を追い詰めないでやってや」

 どこまでも優しい伊織に涙が出そうになる。
 寧々は頭を上げてもう一度ごめんなさいと告げた。

「ごめんよりも、ありがとうが聞きたいなあ」
「ありがとう、清水さん」
「ん、ええよ」

 タクシー代を払うと言ったが「男を立てて」と言われたので、寧々はありがたく辞退させてもらった。
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