京都弁男子に溺愛されています〜憧れの小説作家は気になる彼でした〜
「ほな、いただきます」
「いただきます」

 スプーンで卵とご飯を掬って食べる。とろとろの卵とケチャップ味のご飯の相性は抜群だ。舌触りもいい。
 次はハンバーグを食べる。和牛肉のぜいたくな肉汁がこれでもかというほど滲み出て来る。本当においしくて顔がとろけそうだ。

「むっちゃおいしい! 寧々ちゃん、ここ最高やんな!」
「でしょー? ここは本当においしいから、清水さんにも教えたかったんだ」
「おおきに。また今度来ような」
「もちろん!」

 二人でおいしいハンバーグオムライスに舌鼓を打つ。最悪な週末は楽しい思い出で記憶を上書きすればいいのだ。

 混雑しているので、食べ終わって少し休憩してから出ることにした。

「俺が払ってくるから、寧々ちゃん先にお店出ててええよ」
「分かった。自分の分は出すからちょっと待ってて」

 財布からお金を取り出そうとすると、伊織から「俺が食事代出すから、寧々ちゃんは奢られといて」なんて言われてしまった。奢られるために来たわけではないし、友達なのだからお金のことはきちんとしておくべきた。
 寧々がそう言うと、伊織は何度か瞬いた。
 そして、「君はそういう子やったね」と言って、寧々の差し出したお金を受け取ってくれた。

「おおきに。ほな、レジ行ってくるわ」
「お願いします」
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