京都弁男子に溺愛されています〜憧れの小説作家は気になる彼でした〜
 何をするでもなく、一人で度数の低いジュースのようなアルコールをちびちびと飲んでいると、隣に誰かが座ったみたいでそちらが気になった。

 隣に座ったのは男のようだ。ほかに空いている席はあるのにわざわざ隣に座るくらいだ、これはナンパかもしれない。

 ちらりと隣の男を見ると、こちらの視線に気づいたようでばっちりと目が合った。
 すると、男は人好きのする笑顔を浮かべ、「こんばんは」と挨拶をしてきた。

「こんばんは」

 男は寧々の挨拶に満足したらしく、にこにこしている。暗がりで最初は気づかなかったが、よく見るとかなりの美男子だ。センターパートの髪がよく似合うこと。

 じろじろ見るのはさすがに失礼だと分かっているから、ちらりと覗き見するだけに留める。
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