京都弁男子に溺愛されています〜憧れの小説作家は気になる彼でした〜
 隣の男もアルコールを注文したようで、飲み物が届くまで話をしようと言われた。

「君、名前はなんていうん?」
「寧々。篠原寧々」
「寧々ちゃんね。俺は清水伊織。伊織って呼んで」

 いきなり名前で呼ばれた。しかも、ちゃんづけである。

「清水さんね」
「寧々ちゃんってばいけずやわあ。伊織って呼んでや、寧々ちゃん」

 伊織、清水さん、伊織、清水さんというやり取りを数回した後、寧々が名字呼びしかしないことを悟ったらしく、伊織は「今はそれでええわ」と苦笑した。
 それからすぐに伊織の前にグラスが置かれ、二人は乾杯をして酒を飲み始めた。
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