京都弁男子に溺愛されています〜憧れの小説作家は気になる彼でした〜
 夏休み初日、寧々は岩澤とショッピングするためにアウトレットまで足を運んだ。
 なぜアウトレットになったかというと、伊織から京都旅行に誘われたことを話したからだ。
 岩澤は寧々の服を新調するためと意気込んでいるが、本当のところは単に彼女がアウトレットに行きたかったからというなんともあれな理由である。
 理由はさておき、寧々も新しい服が欲しかったし、岩澤と久しぶりにショッピングするのも楽しみだったので、今日は目いっぱい満喫しよう。

「篠原ちゃん、これとか似合いそう!」
「そうかな?」
「そうだよ! 気になったら試着してみなよ」

 岩澤が渡してきたものは、大きなボウタイがついているダークブラウンの半袖ブラウスだった。光沢があり肌触りもいい。岩澤が似合うと言ってくれたし、試着してみよう。
 寧々は試着室で着替えて鏡に映る自分を見た。ボウタイがかわいすぎる気もするが、着たいと思ったものを着るのが一番だと伊織なら言ってくれるだろう。
 そんな風に考えながら、寧々は試着室のカーテンを開けて岩澤にお披露目した。

「やっぱりかわいいよ! 篠原ちゃん似合ってる!」
「ありがとう。私にはかわいすぎる気がするけど岩澤ちゃんがすすめてくれたものだし、清水さんなら好きなものを着なよって言ってくれそうだから」

 照れながらそう言うと、岩澤は苦笑しながら「篠原ちゃんと今一緒なのは、ミステリアスなはんなり男子じゃないんだけど?」とからかいを混じえつつ、寧々に似合うと言ってくれた。
 ついでにブラウスに似合うパンツを見繕いセットで購入し、ほくほくした気分で次の店に向かった。

 次は岩澤のお気に入りのブランド店であるスニーカーショップに入った。新しいスニーカーが欲しかったらしく、めぼしいものを見つけては次のものを物色したりと楽しそうだ。
 寧々もしばらくスニーカーを買っていなかったので、岩澤とお揃いのものを買うことにした。各々自分にぴったりのサイズを確認し、履き心地を試してみる。歩いてみてしっくりくるので寧々はこれに決めた。
 岩澤も大丈夫だったようで、二人とも会計を済ませ店を出た。

 それから気になる店は何軒か入って見て回り、気に入ったものは試着して、サイズが合うようならそのまま購入した。
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