京都弁男子に溺愛されています〜憧れの小説作家は気になる彼でした〜
 伊織という男は、話していてとても面白い。寧々の周りにはいなかったタイプだし、こんな美男子を見たら女の子達は放っておかないだろう。
 なんてことを考えながらお酒を飲んでいると、黙ってしまった寧々を不思議に思った伊織がぐっと身体を寄せてきた。

「どうしたん?」

 互いの腕がぶつかる。それでも身を寄せてくる伊織に嫌悪感は抱かなかった。

「寧々ちゃん、大丈夫?」

 本当に心配してくれているのかは分からない。
 ほんのりと漂うアルコールの匂いは、それでも嫌じゃなかった。
 今なら伊織に言えるかも。ほどよくアルコールが身体に回ったせいなのかもしれない。
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