総長の愛が、重すぎる
「しみる?」

「平気」

「平気な顔してないよ」

その一言に、保健室の空気が少し止まる。

蓮はゆっくりひまりを見た。

さっきまで暴れるみたいに荒れていた目が、その瞬間だけ、ひどくやわらかくなる。

「……おまえがそういう顔するから」

「え?」

「たいした傷じゃなくても、痛ぇ気がする」

悠真が、うわあと小さく騒ぎ、臣が口元を押さえて笑いをこらえる。律は露骨に顔をしかめ、湊は無言で次のガーゼを取り出した。

ひまりは頬が熱くなるのを感じながら、蓮の制服の袖をそっとつまんだ。
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