総長の愛が、重すぎる

第六章

文化祭当日。

ひまりは朝から落ち着かなかった。

クラスの出し物である喫茶店は、女子はメイド服、男子は執事風の衣装に決まっていた。着替えを終えて鏡を見た瞬間、ひまりは本気で逃げたくなった。

黒と白のフリル。短すぎないのに、いつもよりずっと目立つスカート。胸元には小さなリボン。

かわいすぎる。

こんなのを蓮に見られたら絶対によくない。

そう思っていたのに。

「白石さん、すごい似合ってる」

「今日やばいね、男子めっちゃ来そう」

クラスメイトに囲まれているうちに、嫌な予感はどんどん大きくなる。
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