総長の愛が、重すぎる
「……私、こんなに大事にされたこと、ない」

蓮の目が揺れる。

悠真も、臣も、律も、湊も、息をのんだように黙っていた。

「だから、まだよくわからない。でも……うれしい」

その瞬間、悠真が飛び跳ねた。

「脈あり!」

「騒ぐなって」

臣が笑い、律は小さく舌打ちしながらも、どこか安心した顔をする。湊は静かに微笑んだ。

けれど蓮だけは、ひまりを見つめたまま、少し苦しそうに目を細めた。

「その顔されたら、もっと離せなくなる」

「え」

「覚悟しろ、ひまり」

そう言って蓮は、ひまりの額にそっと口づけた。

「これから毎日、おまえが嫌ってほど愛される」

夕焼けの屋上に、四人の抗議と笑い声が響く。

その真ん中で、ひまりは真っ赤になりながらも、少しだけ笑った。

自分の世界が変わる音を、たしかに聞いた気がした。
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