総長の愛が、重すぎる
悠真は人懐っこく笑った。

「ひまりちゃん、俺は一番甘やかせる自信あるよ?」

臣はひまりの手を取り、軽く指先に口づけるふりをして笑う。

「泣かせないのは俺」

律はひまりの反対側に立って、低くささやく。

「誰にも触らせたくない」

湊は静かに眼鏡を押し上げた。

「君が困ることはしない。ただ、好意を隠す気もない」

あまりの熱量に、ひまりは言葉を失う。

なのに。

「ひまり、こっち」

最後に腕を引いたのは、蓮だった。

ひまりの肩を抱き寄せ、他の四人をけん制するように睨む。

「近い」

「総長だけずるい」

「うるせぇ。こいつは俺が守る」

「守るだけ?」

悠真のからかいに、蓮は一瞬黙る。

そして、ひまりの耳元で、はっきり言った。

「好きだ」

世界が止まった気がした。

「最初に見たときから、ずっと」

蓮の腕の中は、驚くほどあたたかい。

怖い人だと思っていたのに、今はその鼓動がひどくやさしく感じた。

「おまえが嫌なら、無理はしない」

蓮の声は低く、真剣だった。

「でも、誰にも渡したくない」

その言葉に、後ろの四人まで静かになる。

みんな本気なのだと、ようやくわかった。

ひまりはぎゅっと制服の袖を握って、震える声で言った。
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