きみの居ない春を、まだ知らない
以前より細くなった輪郭


そして、八年前にはなかった静かな雰囲気


湊が先に口を開いた


「久しぶり」


玲奈は少しだけ迷ってから答えた


「お久しぶりです」


湊がわずかに笑う


「そんなに他人行儀にしなくても」


「今日は仕事なので」


「ああ」


湊は一瞬だけ目を伏せた


「そうだね」


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