きみの居ない春を、まだ知らない
「俺の中ではね」
玲奈は少しだけ笑った
昔から、湊はこうだった
自分の中にあるものを、全部は見せない
それが少し寂しくて
でも、今は嫌じゃなかった
海を見ながら歩いていると
湊が突然足を止めた
「玲奈」
「ん?」
「一つ聞いていい」
「何」
玲奈は少しだけ笑った
昔から、湊はこうだった
自分の中にあるものを、全部は見せない
それが少し寂しくて
でも、今は嫌じゃなかった
海を見ながら歩いていると
湊が突然足を止めた
「玲奈」
「ん?」
「一つ聞いていい」
「何」