きみの居ない春を、まだ知らない
「傘、そっち濡れてる」


「いいよ」


「昔から変わらないね」


「何が」


「自分が濡れるの気にしないところ」


湊は少し笑った


「玲奈も昔から変わらない」


「何が」


「俺のことばっかり気にする」


「……そうかな」


「そうだよ」


雨の音が二人の間に落ちていく


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