きみの居ない春を、まだ知らない
玲奈は、その手を取った


温かかった


「帰ろうか」


湊が言う


「どこに」


「まだ決めてない」


玲奈は笑った


「じゃあ、歩きながら決めよう」


「うん」


二人は歩き出した


桜の花びらが、後ろから追いかけてくる


もう


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